for STREETFIGHTERS
www.BugBro.com
Bug eyes Brothers
日本で1番最初のストリートファイター系カスタムパーツの通販サイト
バグブロドットコム
 
Home > その他のコンテンツ > ストリートファイターとは > 2012年6月8日


ジャーマン・ストリートファイターのお勧めベースマシン



俺達がバイクを走らせてるんじゃない。

“バイクが”

俺達を走らせてるんだ。

※上記は、テレビドラマ『救命病棟24時』の進藤先生の「俺達が患者を生かしてるんじゃない。患者が俺達を生かしてるんだ」というセリフのオマージュです。パクリじゃなくオマージュです。



 という訳で、ここからはクサいパクリのセリフではなく、私の主観ですが、郵便配達や出前で使用されているバイクと違い、バイクを趣味の乗り物と仮定した場合、「乗りたい!」とか、「走らせたい!」と直観的に思わせてくれるバイクが、より趣味性が高いバイクと言えるのではないかと思われますが、その価値観を更に昇華させたストリートファイターのカスタムとは、ノーマルのバイクをカスタムする事で、更にその想いを強くさせる事に意義があるのではないかと思われます。

 従いまして、特にこれと言った定義がないストリートファイターのカスタムにおいては、ベースマシンも何でも良いと言えば何でも良いですし、実際に海外のストリートファイターも様々なベースマシンが使われています。

 なので、予算が無制限にあれば6気筒のCBXとかを使ってもいいでしょうし、逆に予算が無いからと手持ちのバイクをベースマシンにしても、それはそれで全くもってご本人の自由だと思われます。

 と、前置きした上で、そうは言っても、最も費用対効果が高いノリでジャーマン・ストリートファイターを製作するに当たって、私がお勧めするベースマシンを以下にご紹介いたします。

 ジャーマン・ストリートファイターの多くは、国産4発でモノショックのSS(スーパースポーツ)をベースにする事が非常に多く、中でもダントツに多くベースマシンとして使われているのが、GSX-R1100とCBR900RRだと思われます。

 この2台は、販売された台数のおかげか中古のタマも多く、ベースマシンにはうってつけという部分と、GSX-R1100に関しましては、ダブルクレードルのフレームの美しさと、彼らの価値観である、シートの下に“何もない感”を醸し出すにもうってつけという側面も大きい訳です。

 なので、GSX-R1100のフレームの造形が美しいと思える方は、GSX-R1100をベースマシンにするのも良いのですが、私自身が仕事の関係でGSX-R1100の中古車をこれまで数十台購入した感想として、90年前後の油冷のエンジンは、もうほとんど「ただ回ってるだけ」と言った調子で、高年式の水冷エンジンと比較すると、お世辞で調子が悪い事が多いです。つーかほとんど全部調子が悪いです(笑)。

 従いまして、大昔からこのバイクに乗っていて、油冷エンジンの事は知り尽くしているとか、調子が悪い事も含めてすでに納得した状態で乗ってる手持ちのバイクがあるという方であれば良いのですが、形の美しさに惹かれてこれから中古車を買おうというビギナーの方には、あまりお勧めできるベースマシンではありません。

 しかし、89-92の油冷GIXXERのフレームの美しさには若干劣るものの、93以降の水冷のGSX-R1100Wもジャーマン・ストリートファイターのベースマシンとしては重宝する感じで、むしろこちらの方がシートレールがボルトオンな所とかがファイター化を容易にしているので、不人気車種という事もあってベースマシンとして“穴”的にお勧めです。また、タマがあった場合、GSX-R1100Wよりも更に不人気なGSX-R750Wもお勧めなのですが、実は、ダブルクレードルではなくアルミツインスパーになったばかりの頃のGSX-R750も、これまた強烈に不人気なので、価格的にはダブルクレードルのGSX-R750Wとタメはっていて、そうなると、より高年式のアルミツインスパーのGSX-R750の方がお勧めと言った感じで、実際、むこうのストリートファイターも、この古いアルミツインスパーのGSX-R750をベースマシンにしている事が多いです。





 そして、次に水冷化された近代的なSSをベースにする場合ですが、予算さえあればより高年式のバイクを買った方が、エンジンなどの機能的な部分に対する不安も無くなる為、わざわざ古いスズキ車を買うなどと言う空冷車や外車を買うかのようなマゾヒスト(被虐嗜好者)になる必要もありません。(※但し変態をのぞく)

 ところがです、2004年式以降くらいのモデルからは、SSはタンクとシートカウルの間にヘンテコなカバーが付くようになってしまい、仮にシートカウルをアフターパーツなどに換装した場合、このカバーの部分の処理が悩ましい問題となってしまいます。

 従いまして、このカバーがなく、タンクとシートカウルがハッキリと分かれているデザインの、2000年前後のSSがジャーマン・ストリートファイターのベースマシンとしてうってつけで、具体的には、CBR900RRやZX-9R、また、初期のGSX-R1000&750などが、価格も手頃で、それでいてエンジンは水冷であまり問題がある事もなく、パワー的にも十分なのと、また、2004年式以降のSSに比べて、まだあまり小型化が突き進んでいない事から、アルミツインスパーのフレームとタンクのファット感が大きく、フロントのカウルを無くし、小ぶりなシートカウルに換装した際のタンクとのコントラスト的にも、このファット感こそがファイター化した際のクールさを醸し出す為、むしろ高年式のSSよりも仕上げた際にカッコ良くなります。

 更に、ジャーマン・ストリートファイターをマジで作ろうとすると、すぐに50万から100万くらいは使ってしまう為、ベースマシンはとにかく安く、それでいてエンジンなどの機能的な部分にて後でお金がかからないよう、2000年前後のSSは非常に優れたベースマシンだと言えますが、その中でもCBR900RRは、カワのZX-9RやスズキのGSX-R1000&750に比べて更に安心で、将来的に片持ちのスイングアームをブチ込む際などにもグッドな感じです。

 しかし、中古車との出会いは、異性との恋愛のように“運”とか“縁”と言った要素が大部分を占めるので、エンジンなどの機能部分の程度が良いのに、元の持ち主の悲観により大幅に割安に売られている車両があった場合には、ZX-9RやGSX-R1000&750もお勧めです。

 とにかく、ストリートファイター、特にジャーマン・ストリートファイターを製作する場合には、バイクそのものよりも、その後でかかる費用の方が断然大きくなる為、虫歯が痛いと料理の味が半減するように、エンジンなどの機能部分に余計な出費が生まれると挫折感も大きくなりますので、空冷、油冷、外車は極力選択しない方が身の為で、ジャーマン・ストリートファイターのベースマシン選びは、ファースト・デートの前の歯磨きくらい丁寧に行いましょう(笑)。

 と、書いてて、まるで皇室ジャーナリストの話し方くらい歯が浮く内容になっちゃって、自分でも笑ってしまいますが、もちろん、世の中は広いので、どんな難ありバイクでもなんとかしちゃう的な技量、もしくは経済力を持った方は、上記のアドバイスなどシカッティング(シカトの進行形)で強烈にクールなジャーマン・ストリートファイターを作って頂ければ、私自身の目の保養にもなるのでありがたいですが、予算が100〜200万円くらいで、費用対効果を重視してジャーマン・ストリートファイターを作りたいという方には、是非、私の助言を参考に、キワモノ言われてナンボのジャーマン・ストリートファイター製作を頑張っちゃって下さい、的な(笑)。

 あと、最後に付け加えますと、プロローグ部分においては、貧乏な人は手持ちのバイクをベースマシンにしても良いと記述いたしましたが、それは製作するファイターがジャーマン・ストリートファイター以外のケースで、よくありがちなノリとして、中間排気量のシングルとかツインとか、そうしたファット感のないバイク、あるいは新車で買っちゃったばっかの高年式のSSやスーパーネイキッドなどに、MGM-BIKESのフロントマスクを付けちゃって“にわか”ジャーマン・ストリートファイターを作りたいみたいな人も多く、手持ちのバイクを使いたいという気持ちも分からなくもないのですが、ハッキリ言って中途半端なので、そのバイクは既定路線に従ってそのまま保有するか、思い切って売却し、ジャーマン・ストリートファイターを製作する場合においては、最初っからそれを目的とした、国産4発のリッターSSを安価に購入する方がお勧めで、逆説的には、そうした豪胆さがない場合には、うかつにジャーマン・ストリートファイターのカスタムには手を出さない方が賢明です。

 つまり、ジャーマン・ストリートファイターの製作においては、ピッチャーがまだボールを持っている時にバットを振らない事が重要であると同時に、実際にバットを振る際には、高校野球の送りバントのような戦略は取らずに、ホームラン狙いの豪快なスイングでかましてみて下さい。





ジャーマン・カフェファイターについて


Copyright(C)ABM JAPAN All rights reserved ページのトップへ