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Home > その他のコンテンツ > ストリートファイターとは > 2012年5月24日


不良の乗り物としての比較





 80年代までであれば、まだ「ロックは不良の音楽」、「エレキギターは不良の楽器」と言った調子で、「バイクは不良の乗り物」という価値観が幅を利かせておりましたが、生徒会(国内2輪専門誌の意)のおかげで、最近はバイクも健全な乗り物と言ったノリになってきました。

 それはそれでそのまま放っておくとして(笑)、「バイクは不良の乗り物」的にバイクに接したいという場合、一番歴史が古いのは、映画『イージーライダー』の影響でブレイクした“チョッパー”というカテゴリーだと思われます。

 このチョッパーというカテゴリーは、その歴史の古さから層も厚く、日本においてもチョッパー的なカスタムを楽しむ人口は相当に多いと思われます。

 そして、それとは別に根強いのが、キャロルやクールス憧れ調の、空冷4発乗りの方達で、こちらはこちらで日本の硬派な不良と言ったイキフン(雰囲気)にてワルを気取れるカテゴリーです。

 あと、同じ空冷4発を使っていても、「ワルを気取れる乗り物」というよりかは、もうストレートに悪い事しちゃってるのが珍走族の方達ですが、こちらに関しては割愛したいと思います(笑)。

 しかし、最近の若者は、すでにアメリカのヘルズエンジェルスの存在も知らなかったり、クールスの存在も知らなかったりで、どちらかと言うとヒップホップを聴いてB-Boy的なワルさの方が親しみやすいようで、そうした人達はニュースクールに走ったりします。

 ちなみに、クールス憧れ調の空冷4発乗りの方や珍走族の方達は、70年代のカミナリ族などの暴走族に対する憧れがベースにあるのかと思われますが、当時の暴走族が次第に“走り系”と“ケンカ系”に分かれていったように、現在の空冷4発のカテゴリーに属す方達は、比較的“走り系”が多い感じで、“ケンカ系”憧れ調な方は『チャンプロード』のノリに走ってる感じです。

 また、空冷4発とは別に、マンガの『キリン』などに影響を受けたカテゴリーの方達は、ニンジャやZZR系のバイクでワルを気取るという道もあります。

 という訳で、ヒップホップも聴かないし、B-Boy系のファッションも着ないし、西海岸的なハデハデ系な仕上げはハードコアテイストではないのでちょっと違うという感性の方の場合、洋風テイストか和風テイストが好きかで、チョッパーに走るか空冷4発&ニンジャカスタムに走るのかと言った選択肢だった訳ですが、洋風テイストや洋楽のハードロック好きの場合はチョッパーの選択肢しかなく、日本の4発をベースにした“攻め系”で洋風テイストというカテゴリーはこれまで無かったという感じです。ちなみに、80年代AMAスーパーバイク好きという空冷4発乗りの方は正当派過ぎと言う事で「バイクは不良の乗り物」というノリではないと暴力的に定義しておきたいと思います、話を簡単にする為に。

 また、キャロルやクールスにしても、音楽のベースはアメリカのオールディーズ(50年代のロック)で、アメリカ憧れ調がベースにあり、チョッパーにしても空冷4発にしても、あるいはニュースクールにしても、とにかくカルチャーとしてはアメリカの影が色濃く残ります。

 逆に言うと、ヨーロッパのハードコアのカルチャーなど、あまり日本人には馴染みが薄く、ヨーロッパ車はどちらかと言うとバイクのカテゴリーではイタ車が幅を利かせているので、「バイクはお上品なお金持ちの趣味と言った使い方」と「ヨーロッパのイメージ」がオーバーラップしてしまい、『MOTO NAVI』とか読んじゃって外車買っちゃうような不思議君・不思議さんオメデタクラスタとは一線を画したいという人は、ますますアメリカ的なハードコアの方に走っちゃうという感じです。

 ところが、私が紹介するまで全く日本で紹介されていなかったカテゴリーがジャーマン・ストリートファイターのカスタムで、「ドイツ人はベンツ、ビーエムと言った優れた工業製品を生み出す真面目でルールに従順な人種」という日本人が抱くドイツ人に対するステレオタイプのイメージからか、日本人はまさかドイツに不良なんて居ないと思っているフシがあるのですが、海外の人達が、勤勉で真面目な日本人が住んでる日本国内に、まさか珍走族が存在する事など夢にも思っていないように、日本人は知らなかっただけで、ドイツにも居たんですね〜、ワルな人達(笑)。

 という訳で、私自身が「バイクは不良の乗り物」という古い価値観を持った人間なのですが、私の場合は80年代の空前のロードレースブームに乗っかって、すぐにサーキットを走り始めちゃった“攻め系”の人間で、『バリバリ伝説』や『あいつとララバイ』を読んで育った事から、「バイクは不良の乗り物」のデフォルトはインラインフォーの集合管と信じ切っていて、国産4発以外は眼中に無いし、攻められなければバイクじゃないくらいに思っているので、その時点でチョッパーはアウト・オブ・眼中(昭和のフレーズ)と言うノリで、かと言って細い皮パン履いたり、国内ブランドのライディングジャケットとか着ちゃうのは無理という所で出会ったのがジャーマン・ストリートファイターの世界観で、空冷4発や外車は壊れるしそもそも遅いという現実に対して、性能を使い切ってる人などほとんど居ないと言った国産SSをベースにしていて、性能という部分が十分過ぎる程担保されていて、後はルックスを全くの別物にしてしまう事で他人にハクをつけるというジャーマン・ストリートファイターのノリにゾッコン惚れ込んだという次第です。

 また、チョッパーやニュースクールと違い、攻め系として使えると言う部分で共通点のある空冷4発カスタムとジャーマン・ストリートファイターのカスタムの特徴の違いをザックリと暴力的に分析すると、空冷4発カスタムは、元々のバイクが持つイメージを崩さずに、足回りなどに最新の性能を持ったパーツをいかにセンス良く組み込むかと言った、料理で言えば、塩と醤油だけで素材の良さを生かした「日本料理」のようなカスタムですが、ジャーマン・ストリートファイターの場合、すでに十分過ぎる性能が担保されている国産SSに対して、元々の形なんてクソ喰らえで、とにかく形をジャンジャン変えて自分達の世界観を具現化すると言う、素材はただの歯ごたえだけで、とにかくドバドバぶっかけたソースの味が全てという、まるで料理の中では邪道中の邪道の「フランス料理」みたいなカスタムがジャーマン・ストリートファイターの世界観なのです(文章を面白おかしくする為に多少大げさに記述しております)。

 また、別の言い方をしますと、空冷4発カスタムは、元々のバイクが持つ外観を大きく崩さない事がデフォルトな為、外観の進化は無く、取り付けるパーツに技術の更新があった場合にカスタムが進化していくという具合ですが、ジャーマン・ストリートファイターのカスタムの場合、前述のようにバイク自体の性能が担保され過ぎている為、性能の向上にほとんど興味はなく、むしろ多少デチューンしてでも外観的に新しいデザインにて進化していくという具合で、SF映画に出てくる近未来のバイクが好きな方や、新しいデザインを創り出す事が好きという美大生や実際に創り出しているデザイナーの方の中で、ハードコアテイストやダークな世界観が好きという方にもお勧めなのがジャーマン・ストリートファイターのカスタムです。

 また、ヘルズエンジェルスやクールスのような全身黒の革ジャン革パンと言ったハードコアテイストではなく、ジャーマン・ストリートファイターはミリタリーテイストも入りがちなので、ドイツの戦車などが好きなミリオタ(軍ヲタ)的な人にもお勧めで、私自身が幼少期はタミヤの模型でドイツの戦車とかが好きだった為、そうした好みも手伝ってジャーマン・ストリートファイターの世界観に傾倒していきました。

 つまり、高回転高出力な水冷国産4発エンジンを積んだ運動性の高いSSベース、チョップド(色々なモノを取り去ってしまうカスタム)、ハードコアテイスト、ミリタリーテイスト、クラシカル(伝統的)なフォルムではなく近未来的なフォルム、ダークな世界観、日本ではマイナー、と言った、私にとって必要なエレメント(要素)が全て詰まったモノ、それがジャーマン・ストリートファイターだったのです。





ジャーマン・ストリートファイターと他のカスタムカテゴリーとの比較のマトリックス


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